Autumn/Winter 2023

Avantegarde Poem

アヴァンギャルドという言葉から何を連想するだろうか。 奇妙、革新的、実験的…。その解釈はさまざまで、そういった言葉だけが一人歩きしているように感じる。 ルーチョ・フォンタナは、多くの場合、前衛芸術家としてカテゴライズされるが、彼の活動や作品は、前述したような単語では到底言い表せない。フォンタナは、キャンバスを切り裂き、異素材を変幻自在に組み合わせ、空間や時間を超越しながら新しい芸術表現を追い求めた。芸術や社会に問題を投げかける先駆的な表現と芸術性の高い詩情的な表現、対照的なふたつが自然と同居する作品群は、当時の前衛芸術家のそれとは一線を画していた。 土、キャンバス、セラミック、さらには空間まで…。フォンタナはそれらの‘素材’を前にして何を考え、どんな思いで制作を続けたのだろうか。まずは、フォンタナが作品に取り入れた多様な素材を衣服における糸やテキスタイル、色彩、シルエットに置き換え、まっさらな状態から思考を巡らせることにした。フォンタナがキャンバスという土台に斬新な視点から向 き合い、芸術に新しい価値観を生み出したように。

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