Autumn/Winter 2024
Virtual Light
ENCOMING として、衣服の視覚的要素と直感的な要素を追求してきた。 製品としての加工や生地や糸の組み合わせ。少しだけでも変化を加えると” 少しの違和感” を覚えることが度々ある。その少しの違和感は” ENCOMING” が提案する直感的要素である。 制作を追求していくうちに、” 美” となる要素にも違和感を覚え本シーズンを通して、追求してみようと思った。彼らの作品は自分がロンドンにいた時に強く惹かれ、度々ギャラリーに作品を見に行っていた。Tate Modern やTate Britain には彼らの作品が展示されていた。 デカデカと広いキャンバスに塗りたくられた色彩をただただ眺めに。
Spring/Summer 2025
The Small Town
本シーズンは、芸術家エゴンシーレの制作においての感情や表現においての変化から着想を得た。彼が “クルマウ” へと拠点を移したのちに作製をしていた SMALL TOWN シリーズでの秘められた表現や感情の解釈を本シーズンで紐解いた。 芸術家 エゴンシーレはダダイズムの思想 / 運動に対して、独自の表現方法を模索し続けた。 クリムトからの影響を大きく感じ、独自の表現を確立し、拠点であったウィーンから 活動拠点を田舎町のクルマウやレイノンバッハで活動を続けた。 当時のアーティストとしての反骨心や表現への追求は場所をかえ、変化し続ける。 その場所は時代の流れ、当時の風潮は彼を歓迎するわけでもなく、自己と向き合った。 ウィーンを離れ、クレマウでの生活や表現の追求がどのように確立されたのだろか。 彼の作品から紐どく、色彩や画風の変化によって、少しだけだが気づける要素がある。 少なくとも自己の表現の中で生まれる変化を許容し、偶発的に生まれた衝動となる感情や思想をキャンバスと限られた色彩を用いて自由に表現をしたように感じる。